9月25日に厚生労働省が公表した「令和7年転職者実態調査」に、不動産の仕事をしている者として
気になる数字がありました。
働く人のうち、この1年で他の会社から移ってきた人の割合(転職者割合)は、全体で6.4%。
前回調査(令和2年)の7.2%から下がっています。
あれ?転職が増えているとおもったら・・
なんと減ってるのです。
しかしその中で、産業別の転職トップは「不動産業・物品賃貸業」の9.9%。
今回はこの数字を少し冷静に読んでみたいと思います。
岡山倉敷不動産屋が見た「9.9%」の中身
2位のサービス業(9.3%)、3位の医療・福祉(8.8%)を上回り、全体平均の約1.5倍。
不動産業は、他の業界から人が入ってきやすい業界だということです。
全体として転職が落ち着いてきた中でも、この業界には人が流れ込み続けています。
なぜ人が集まるのか。
同じ調査で、自己都合で前の会社を辞めた理由を見ると、上位はこうなっています。
- 賃金が低かったから 25.5%
- 会社の将来に不安を感じたから 25.2%
- 満足のいく仕事内容でなかったから 24.7%
成果が収入に反映されやすい不動産の仕事が、こうした不満の受け皿になっている。
そう考えるのは、自然なことでしょう。
転職しても、「賃金」の満足度は最も低い
ただ、見落とされがちな数字があります。
調査では、転職後の満足度を「満足」と答えた人の割合から「不満」と答えた人の割合を引いたD.I.で示しています。
職業生活全体では44.0ポイント。
項目別に見ると、「通勤の便」58.0、「仕事内容・職種」57.8が高い一方で、「賃金」は22.2ポイント。
11項目の中で、最も低い結果でした。
今の会社を選んだ理由に「賃金が高いから」を挙げた人も、11.5%にとどまります。
辞めた理由の1位は賃金。
それなのに、転職後に一番満足できていないのも賃金。
転職は、仕事の中身や通勤の不満は解消しても、給料の不満までは解決しにくい。
データはそう語っています。
「稼ぎたい」だけで飛び込むと、不動産業は厳しい
不動産業も例外ではありません。
むしろ、収入の振れ幅が大きい分、覚悟が要る業界です。
歩合の比重が大きい仕事は、成果が出れば大きく稼げる反面、契約がなければ収入は安定しません。
住宅の売買は、最初の問い合わせから引渡しまで数か月かかることも珍しくありません。
つまり、今月がんばった成果が、お金になるのは数か月先。
その間も、住宅ローンや教育費の支払いは毎月やってきます。
「お金を稼ぎたいから」という理由だけで今の収入を手放すと、最初の半年、1年がかなり苦しくなる可能性があります。
FPの立場から見ても、収入の柱を一度に切り替えるのは、リスクの大きい選択です。
専業で始めるなら、少なくとも半年から1年分の生活費を手元に確保しておきたいところです。
だからこそ、「兼業」という入り方がある
そこで提案したいのが、今の仕事を続けながら不動産に関わるという選択肢です。
RE/MAXのエージェントは、会社に雇われる社員ではなく、個人事業主として活動します。
そのため、勤務先の副業規定を確認したうえで、本業の収入を確保したまま不動産の仕事を始めることができます。
実際にRE/MAX VALUEにも、会社員を続けながら、身近な人からの住まいの相談をお客様につないでいるエージェントがいます。
平日は本業、週末に物件の案内や打ち合わせ。
職場の同僚や地域のつながりから「家を売りたい」「住み替えたい」という声が届けば、それがそのまま仕事になります。
まずは兼業で経験を積み、「これならやっていける」と数字で確かめてから専業に移る。
順番を変えるだけで、リスクは大きく下げられます。
本業で培った業界知識や人脈が、不動産の相談に生きる場面も多いはずです。
片足から始めるという選び方
転職者が多いということは、それだけ不動産の仕事に可能性を感じている人が多いということでしょう。
一方で、誰もがすぐに稼げる世界ではありません。
入ってくる人が多いからといって、その全員が定着し、稼げるようになるわけではありません。
いきなり飛び込むのではなく、まずは片足から。
兼業から始められるRE/MAXという働き方も、選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

