3月ですね。街を歩けば、袴姿で写真を撮る卒業生たち、居酒屋で涙をにじませる送別会、辞令を手に複雑な表情をする先輩社員……。日本で一番「人生の節目」が集まる、不思議な季節です。
毎年この時期になると、ふと立ち止まる人が増えます。「このままでいいのか」「あの時チャレンジしておけばよかった」「来年こそは変わろう」——そう思いながら、また桜の季節が来て、また変われなかった……。そんな経験、ありませんか?今年はぜひ、このコラムを読んでから4月を迎えてほしいと思います。
「来年こそは」が、一番怖い言葉
「変わりたい」と思うこと自体は、誰でもできます。問題は、その気持ちがいつの間にか消えてしまうことです。
4月になれば新年度の忙しさが始まる。5月になればゴールデンウィークで気が緩む。夏が来て、秋が来て、気づいたら「今年も終わったな」という12月が来る。そして翌年の3月、また同じことを思う——「来年こそは変わろう」と。
実はJob総研の調査では、社会人の26.5%が「現在、退職を検討している」と回答しています。30代に限れば38.5%、3人に1人以上です。これだけ多くの人が「変わりたい」と思っているのに、実際に動く人がこれほど少ないのはなぜか。
答えは単純で、「変わりたい気持ちを持ち続けること自体が、とても難しい」からです。壁の前に立ったとき、人は一瞬だけ本気になる。でもその瞬間を逃すと、また壁が「普通の景色」に戻っていく。
「今は忙しい」「もう少し準備してから」「子どもが大きくなったら」——こうした言葉は、行動を先送りにするための呪文です。言っているうちは安心できる。でも気づいたとき、その呪文はとんでもない量の時間を奪っていた、ということになりかねません。
一歩踏み出さなければ、後悔するだけ
私がこれまで出会ってきた方の中に、こんなケースがありました。30代の頃から「いつか独立したい」と言い続けていた方が、気づいたら50代になっていた。会社はその間にリストラを断行し、早期退職を打診された。再就職市場では年齢の壁に何度もぶつかり、「もっと早く動いていれば」と肩を落としていました。
また別の方は、副業を始めようと思いながら「もう少し落ち着いたら」と先延ばしにし続けた結果、定年を迎えて初めて「年金だけでは足りない」という現実に直面。そこから焦って動こうとしても、体力も気力も30代の頃とは違う。「あの3月に、動いておけばよかった」——その言葉が忘れられません。
さらに言えば、「変わろうとした気持ちすら、いつの間にか忘れていた」という方も少なくありません。かつて感じた焦りや違和感が、日常の忙しさの中にすっかり埋もれてしまう。そしてある日、同僚が独立した話や、後輩が副業で稼いでいる話を聞いて、突然あの頃の感情を思い出す。でもそのとき、「自分にはもう遅い」と、なぜか思い込んでいる自分がいる。本当はそんな年齢など存在しないのに——そんな思い込みに縛られないためにも、今この瞬間の気持ちを大切にしてほしいのです。
ふと鏡を見たとき、「自分はいつの間にこんなに年をとったんだろう」と気づく。あのとき動いていれば——そう思っても、もう3月は遠い過去です。
変わりたいなら、「今の3月」しかありません。答えは必ず一つ——動いた人にしか、見えない景色があります。
迷ったら、前に出ろ。まずは話を聞きに来るだけでいい。そのくらいの気持ちで、ぜひ一度ご連絡ください。
絶対に自分の夢を叶える!あなたの「始まり」が、この3月であることを願っています。
実は私自身、大手住宅メーカーを辞めたのも……よく考えたら、去年の3月でしたね。

